声明文
蒲谷亮一横須賀市長は、14日に開催された横須賀市議会全員協議会で、米原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備を容認するとの態度を表明しました。これは市長自身の「原子力空母母港化には反対」との公約背反するものです。
原子力空母母港化は、人口密集地をかかえる東京湾に原子力発電所をつくるようなものであり、横須賀市民はもとより、私たち東京都民もふくめた首都圏全体の住民の安全にとっても重大な問題です。
ひとたび重大な原子炉事故が発生すれば数十万人の生命を奪い、また都市機能を麻痺させることは多くの専門家が指摘しています。
私たちは、蒲谷横須賀市長が住民の安全に責任を負う立場にたち「原子力空母母港化」容認の態度を撤回し、あくまで原子力空母母港化反対の態度を貫くよう強く求めます。
蒲谷市長は、原子力空母母港化を容認する理由に「安全」が確認できたことをあげています。しかしアメリカ政府は原子力推進艦船の原子炉の構造等をいっさい明らかにせず、また米国の母港等で多数発生した原子力空母の放射能漏れ事故の発生など、大事故寸前の事態を起こしてきたことにはふれずに「安全」を強弁し、日本政府もそれを鵜呑みにしているにすぎません。日米政府の「安全宣言」は、まったく科学的根拠を欠くもので、これをもって原子力空母の安全性が保障されるものではありません。
また原子力空母の母港化は,横須賀基地をアメリカがすすめる先制攻撃戦争の拠点基地として強化・恒久化するもの、日本とアジア、世界の平和にとっても新たな脅威をつくりだすものです。
私たちは、蒲谷横須賀市長が、原子力空母配備受け入れの態度表明を撤回することを強く求めるものです。
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〈資料〉
原子力空母ジョージワシントン
ジョージワシントンはニミッツ級航空母艦である。ミニッツ級航空母艦は全部で9隻。
1975年に就役した1番艦が「ミニッツ」〈米海軍軍人の名前〉と名付けられた。
歴代大統領の名前が付けられている。
米海軍最大の原子力航空母艦。加圧水型原子炉2基で26万馬力を発揮する。甲板は全長332.2b。乗組員6000人。
ジャクソンデーヴィス氏〈カリフォルニア大教授〉の指摘
横須賀で重大な原子力空母の原子炉事故が発生すると、風向きにもよるが死の灰が横浜、東京などの首都圏に降下し何万人の人が死傷するとの研究を発表ししている。
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