「ポツダム宣言」原案からの抜粋
 
ガー・アルベロビッツ「原爆投下決断の真実」(上段430ページ)

「これらの目的が達成され、日本国民の総意を代表する平和志向で責任ある政府が将来の日本において侵略的な軍国主義の台頭を許さないという決意で平和の施策を実施すると、平和を愛する国々が確信をもてれば、現在の皇室の下で立憲君主制ということもありうる。」
上田氏の講演を集録しているのは「日本原水協関東甲信越学校特別講演記録」です。

ポツダム会談を、原爆実験成功まで遅らせる
 上田氏が講演で紹介した資料は、米国務省・元職員のガー・アルペロビッツ氏(歴史家)の著書ー「原爆投下決断の真相ー悲劇のヒロシマ・ナガサキ」。それによると原爆投下を決断したのはトルーマン大統領ですが、外交にズブの素人のトルーマン大統領を操って、決断させたのがバーンズ国務長官。権謀術数のやり手のバーンズ氏がポツダム会談を取り仕切り、チャーチルから早期の会談を要請されながら、米国の原爆実験が成功するまで引き延ばしました。  会談がはじまったのは原爆実験成功の翌日、七月十七日でした。
原爆落とすために、ポツダム宣言を日本が呑めないように変えた

 またポツダム宣言の当初原案には「立憲君主制なら天皇を残してもよい」という内容も盛り込まれていたといいます。この原案では「九月には攻撃目標がなくなる」(米軍・ルメー少将爆撃隊司令官)ほどの空襲で降伏寸前だった日本政府が受諾して降伏する可能性がある。日本に降伏されてしまうと原爆を使えない。そこでバーンズは原爆を日本に投下するために、あえてこの条項を削り、日本の降伏を遅らせた・・といいます。  こうしてアメリカは、八月六日、九日、広島、長崎に原爆を投下したのです。  米国は「ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下は、百万人の米兵を救うために必要だった」と原爆投下を合理化していますが、この秘話はこうした口実がまったくの詭弁であることを暴露しています。
米国は原爆使うために日本の降伏を遅らせた
 
          原爆投下の秘話ー上田耕一郎氏の講演に反響
米国は原爆投下のために、わざわざ日本が降伏することを遅らせた
ーこんな原爆秘話にふれた上田耕一郎氏(日本共産党副委員長)の講演・小冊子が反響をよんでいます。