米軍横須賀基地の空母母港化から40年、 原子力空母ジョージワシントンの配備から5年経過した横須賀は、米国の戦争と軍事干渉の拠点にされてきました。
その原子力空母ジョージ・ワシントンを2015年後半からロナルド・レーガンに交代させると在日米海軍が1月に発表しました。
これは単なる原子力空母の交代ではありません。「横須賀が原子力空母を恒常的に置く拠点として定着」(「神奈川新聞」)させようというものです。
地元横須賀市の「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」(共同代表呉東正彦氏ら5氏)は、横須賀市に対して、「情報を公開し市民の意思を問い、母港化の継続を許すな」と求めています。
大幅にふえている 艦載機の離発着
最近、原子力空母艦載機の訓練に伴う離発着が急激に増えていることが基地監視団体「リムピース」の調査で判明しました。それによれば、原子力空母ジョージワシントン艦載機が2013年に米軍厚木基地を離陸した回数は4653回。前年から43%増加しました この訓練は、対地攻撃訓練などとみられています。
原子力艦船は 海上の原子力発電
原子力艦船は軍事的に危険なだけではありません。
空母ジョージワシントンは熱出力60万KWの原子炉2基を積載。しかも核燃料交換は25年に1回のため20年分以上の核分裂生成物(いわゆる死の灰)が船内に溜め込まれます。また核燃料は高濃縮ウランで原子炉は絶えず振動衝撃にさらされ、放射能防護のための格納容器も存在しません。いま日本で稼働中の原発はゼロ。しかしこんな危険な原子炉が、東京の目の前の海上で稼働しているのです。 |